クルド女性の自殺急増

面白い新聞記事に入れましたが、全然面白くないです。悲惨です。


ここのところクルド女性の自殺がすごく増えているんだそうだ。(「ここのところ」と書きましたが、正確には92年に自治が始まって以降とのこと。)
その理由が悲しい。
結婚前(たぶん結婚自体に関しても)の男女交際が許されていなく、親にダメだと言われたり、親が決めた相手と結婚させられる(させられそうになる?)のが原因なんだって。
恐ろしいことです。


世の中は携帯電話の普及なんかで交際の機会が増えてるのに、伝統はそのまま残ってる、で、その価値観の中でキッチリ生きてるお父さんには娘の男女交際なんか絶対に許せないってことらしい。
記事の中にはもっと恐ろしいことが書かれていて、娘の不貞(←今の日本に住んでる私からすれば不貞とも言えないレベルな気がする)を知った父親が一家の名誉を守るために殺す「名誉殺人」も行われているんだって。
これ、「不貞の娘」を殺すってことことだよね?そんなんで名誉を守れるのか?「あの人は不貞をはたらいた娘を殺してなんと立派な人だ」って周りのみんなは思うのか?
恐ろしいことだよね、これ。(父親の権威は絶大なんだって。そんなのが許されるんだったら権威なんてないほうがマシと思う。)


あとね、娘と交際していた青年が娘に結婚を申し込んだら、勝手に結婚相手を決めていたお父さんが激怒してその青年を射殺したって。うへっ、これってただの殺人じゃないの?この後お父さんがどうなったかとかは書いてないけど、普通に考えたらただの殺人犯だと思うけど・・・これって「まぁ、そういうことなら仕方ないでしょう」って許されてるのかな。ホントに恐いでしょ。


そして、本当に悲しいと思うのは、自殺っていうのはイスラム教では禁止行為なんだって。だからそうやって死にたいと思う女性は女性の居場所である台所の火と灯油を使った焼身自殺に走るんだって。


日本でもそういう時代はあったと思うけど、本当に恐ろしく悲しいことだと思う。
いや、今も日本のどこかではあるのかも。多くないから目立たないだけで。