貧しい世の中だと思う。(っていうか「貧しい国」なのかも。)

まず、政治経済のことはよくわからないっていうことを言っておく。
ただ、なんか不思議というか、そんなことでいいのかっていう気持ちがメチャクチャあるのでソレを書く。



これまでにも書いてると思いますが、今って(というか今にはじまったことじゃないですが)色々産業を発展させようとして補助金助成金が出てます。
が、その出し方がおかしいってすごく思っています。あ、もちろん完全におかしい、100%おかしいと思っているわけではありません。けど・・・なんか違うと思う。



たぶん、人間国宝とか伝統工芸みたいな、そういうある意味特別な分野にはそれを保護するためみたいな補助金みたいなのが出てるんじゃないかと思います。(もし全く出ていなかったとしたら思い込みで言ってしまってすみません。)
それはそれで必要だし、それをダメという気はさらさらないです。



が、アタシが思ってるのはもっと「普通」の産業みたいな、なんというか普通の会社みたいなところで行われている「仕事」について。



全部が全部ではないですがなにか「新しいことをする」とか「生産性を上げる」みたいなことに対しての補助金がありますが(実際にはそれを受けるためにはもっと色々な細かい条件みたいなのはあります)それってどうなのって思います。もちろん新しいことを始めたいと思っているような会社にとっては助かるし、そもそも生産性を上げることは大事なことだと思います。けど、現実問題としてそんなに新しいこととか生産性とかとかばっかり言っていると結局一番重要なベースとなる部分がどんどん弱くなっていくような気がする。



先日は測量やってる人の話を聞きましたが、今はもう測量っていい機械があるから一人で現場に行って機械をセットすれば全部出来ちゃうんですって。昔みたいに巻き尺持ってウロウロする必要もないって。更にスマホだったかタブレットだったか忘れましたが、その測量したのとつなげれば重機が勝手に整地?したりもしてくれるって。(むしろ人が乗って操作するよりも正確だと。)
それはメチャクチャ便利で、今のご時世なら人手不足も解消出来て良いこと尽くめだとは思う。



けど、それでいいのかって思います。
今の若い人はキツイ仕事なんかしたがらないから土木関係(のみならずだと思いますが)の仕事でも「こんなに簡単ですよ」みたいなことをアピールしていかないと人が来ないって。そして、そんな感じだから今の若い人は機械は使えるけど昔のやり方なんか知らないって。
もちろん昔のやり方なんか知らなくても出来るんだからいいじゃないかってことだと思いますが・・・



ホントにそれでいいの?
電気なくなったらなんにも出来ないんじゃないの?



結局新しいことをやって伸ばしていくみたいな考え方しかないから古いこと(という言い方になりますが、物事の基本というか根本的な部分、そしてソレは手間のかかる部分でもある)を大事にするなんていう考え方にはならない。というか、そういう世の中なので現実問題として古いことをやっていく「余裕」がない。
だから一番大事な部分がどんどん「薄く」なっていってしまう。ホントはソコを一番大事にしなくちゃいけないんじゃないの?





あと、勝手に役所が決める「最低賃金」とか、働き方改革とか・・・なんだかなぁって思う。
イヤ、働く側にとっては良いことだと思います。
けど、現状を見ると、仕事って受けたところが全部やってるわけじゃなかったりしますよね。外注して、そこが更に外注して・・・みたいな。
なんていうか、上から利益をとって下に回す感じ。
そしたら一番下で仕事してる人(会社っていうべき?)がキツキツになるのは当たり前。
そんなんだったら一番下で仕事受けてるところを基準にしてキッチリ積算すべきじゃないのかって思う。
ホント、口で言うのは簡単。現場がどんなに苦しいか全くわかってない。




なんかなぁ、データの改竄だったかなんだかで「作り直しだと納期が間に合わない」みたいなのもあったと思いますが、そういうのも結局上からの納期に合わせるからで、現場でキッチリした工数とか出せたら不正も今よりは少なくなるんじゃないの?(まぁ全くなくなる・・・までは言えないけど。)
現場の人がどんなに頑張ったって限度がある。




なにか今の世の中全体が余裕がない感じで(上の方の人には関係ない話でしょうが)



なんか「貧しい世の中」だなぁと思うし、日本という国としても貧しい国だなぁと思う。
(国というか・・・そういう世の中にしか出来ない政治とか経済のトップの考え方が「貧しい」と思う。)



今のままで活力ある国みたいなことになるのかなぁ。(ならないと思う。)