「罪もない」と「責任」と。

面白いわけじゃないです。
真面目な話。


少し時間が経ってしまいましたが

2020年8月14日付 信濃毎日新聞 「団塊脚本家 戦後75年の夏 下 戦争を見つめて」


の中で脚本家の方が


【日本の映画は被害ばかりを言って、爆弾は空から降ってくる自然災害か何かだと思っている。だから(戦時下の生活を描いた2016年公開のアニメ映画)「この世界の片隅に」が受けた。(日中戦争で)南京が陥落した時、日本全国で「万歳、万歳」とちょうちん行列をやっている。ヒロインの子も行っていると思うんだよ。「戦争中の日常を描いたから良かった」と言われるけど、その日常が戦争につながっていて、そういう参加の仕方をみんなしているわけじゃないですか。「罪もない市民」と言うけど、罪はある。】


ということを言っている。
この記事の中でこの方々が言ってること全部に対して完全同意というわけではないですが、この部分に関しては「そのとおり」って思います。
(ただし、当時と今では政治への参加の仕方とか世の中の考え方とかっていうのは「別世界」ぐらいに違うのではないかと思うので、今の感覚で当時を語るのも違うかな、とは思います。言ってる方は今の感覚で言ってるわけではないのでしょうけど。)



今って有難いことに選挙権があって自分の意思表示が可能であるにも関わらず「誰がなっても同じ」(その他諸々あると思いますが)みたいな感じで選挙にいかない人が選挙権あるうちの半分前後(多い時はもっと)はいる。その人たちがみんなそうだと断言は出来ませんが、仮に今の世の中とか政治とかに文句言うのであれば、それは選挙に行ってからの話だとアタシは思う。


「知らないうちに」世の中や政治が悪い方向に向かっていたり、みたいな感覚でいるのかもしれないけど、そもそもその「知らないうち」っていう関心のなさは「責任を果たしていない」ってことではないかと思う。


選挙で100%自分の意見を表明?出来るわけではないけど(すべてが完全な直接選挙ってわけじゃないし)「政治が悪い」って、ソレ「アタシ達」が選んだ結果だよって言いたい。




皆様、選挙には必ず行きましょう。