ずっけ

ユッケ、ヤッケ、ズック・・・とは何の関係もないです。
アタシは今まで生きてきて初めて聞きました。実家の父が使っていたので「ソレ、なに?」と聞きました。


「等価交換する」というような意味です。



私のコレとあなたのソレをずっけにしよう → 私のコレとあなたのソレを交換しよう



ただし、方言独特の「含み」があって、単純な「モノ」の価値としての「等価交換」とはちょっと違います。気持ちも含まれている。
なんというか、交換するお互いが損をしないというか、納得出来る交換のこと。


「価値」のハナシなのでキチンとした例が浮かびませんが、例えばAさんが1個1000円のナニカを持っていて、Bさんが1個1300円のナニカを持っていて、BさんがAさんに「ずっけにしよう」と持ち掛けてOKだった場合、金額としては同じ価値ではないけれど持ち掛けた側のBさんからすると交換してくれて有難うみたいな感じで金額的にはちょっと色をつけた感じになる。こういうのが「ずっけにする」という感じ。


もちろんお互いに交換したいと思って同じ金額のモノの交換ということもあるけど、とにかくどっちも「なんか損した」みたいな気持ちにならないで済む交換を「ずっけにする」ということです。
思うに、あからさまなお願いの言葉は入ってないですが、お願いの気持ちが入っているように思う。



今の世の中物々交換みたいな場面はほぼないと思うので、こういう言葉も使われないと思う。
というわけでアタシも生まれてこの方(両親はアタシの前でも使ってたのかもしれませんが)聞いたことがありませんでした。




使う場面はほぼないと思いますが、アタシはコレすごくいい言葉だと思うので流行らないかなぁ、流行らせたいなぁ。